幅広い治療記録:ロシュとイットヴェビの組み合わせがFDAの承認を取得

  • Roches Itovebiが特定の乳がん疾患に対する併用療法でFDAの承認を取得。
  • イタルビスの売上予測が2030年までにノバルティスの既に承認されたピクライを上回る

Eulerpool News·

米国食品医薬品局(FDA)は、特定の乳がんに対する一次治療として、ロシュのItovebi(Inavolisib)をファイザーのIbrance(Palbociclib)およびアストラゼネカのFaslodex(Fulvestrant)と組み合わせて使用することを承認しました。この組み合わせ療法は、内分泌抵抗性、PIK3CA変異、ホルモン受容体陽性、HER2陰性の局所進行または転移性乳がん患者に対して、アジュバント内分泌療法後に病気が再発した場合に承認されます。Itovebiの最大の競争相手は、すでに2019年にFDAにより承認されたノバルティスのPiqray(Alpelisib)です。Piqrayが先行しているにもかかわらず、GlobalDataは、今後数年でItovebiの売上がPiqrayを上回ると予測しています。Itovebiは2030年までに10億ドルを超える売上を見込んでおり、同時期にPiqrayは推定4億8000万ドルとなる見込みです。FDA承認の基礎となったのは、325人の乳がん患者が参加したINAVO120試験、プラセボ対照のフェーズIII試験です。ロシュによれば、Itovebiの組み合わせ療法では平均15か月の無増悪生存期間(PFS)を示し、プラセボ群でIbranceとFaslodexを受けたグループでは7.3か月のPFSを示しました。全生存率に関するデータはまだ完全ではないものの、Itovebiの組み合わせに有利な「明確なポジティブな傾向」を示しました。ロシュは詳細情報は提供しなかったものの、客観的奏効率(ORR)、奏効持続期間(DoR)、臨床的利益といった二次評価項目は改善を示しました。最も一般的な重篤な副作用には、好中球減少症、血小板減少症、貧血などの血液学的異常、高血糖症、口内炎が含まれていました。中止率はItovebi群で6.8%、プラセボ群で0.6%でした。ロシュは乳がんにおけるItovebiの適応拡大を計画しています。進行中のフェーズIII試験(INAVO121)では、HR陽性/HER2陰性乳がんに対し、CDK4/6阻害剤による前治療後に、ItovebiとFaslodexの組み合わせをPiqrayと比較しています。もう一つのフェーズIIIプロジェクト(INAVO122)では、未治療のHER2陽性進行乳がんに対する導入療法後の維持療法として、ItovebiとPhesgoを組み合わせた治療を検討しています。
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