包装材メーカーのゲレスハイマー社が、ファンド運用会社トリトンからボルミオリ・ファーマ・グループ（Bormioli Pharma Group）の持株会社であるブリッツ・ラックスコ（Blitz LuxCo S.à r.l.）の買収を発表。買収価格は約8億ユーロの企業価値に基づき、修正EBITDA倍率は約10倍に相当するとゲレスハイマー社は述べた。ボルミオリ・ファーマはイタリア・パルマに拠点を置き、ヨーロッパに9つの生産拠点を持っている。

ボルミオリ・ファーマのポートフォリオは、ガラスおよびプラスチック製の医薬品プライマリー包装、閉鎖ソリューション、アクセサリー、投与システムを含むもので、ゲラズハイマー社の製品ラインを理想的に補完します。この買収により新たな成形ガラス事業部が創設され、追加の戦略的選択肢が開かれることになります。

取引の資金調達は、UniCredit、Commerzbank、LBBW から成る銀行コンソーシアムによって行われます。取引の完了は第4四半期に予定されています。

予定されている買収ニュースが木曜日の早朝の取引でゲレスハイマー株の価格を急騰させた。取引プラットフォームXETRAでは、この特殊包装メーカーの株式が最近11.59%増の104.00ユーロに上昇した。これにより、最近の株価の下落傾向は一時的に終わったと思われる。過去4営業日間には、その株価は12%以上も下落していた。水曜日までに、その株は今年に入ってから約1%のマイナスを記録していた。

ジェフリーズ・アナリストのジェームズ・ヴェイン＝テンペストは、この買収が最近の利益警告の可能性に関する憶測の後で、ゲレスハイマーの投資家を安心させるだろうとコメントしました。最近はショット・ファーマやステヴァナートといった業界仲間からの悪いニュースのために株価が苦しんでいました。