サウジアラビアの石油会社、アラムコが第一四半期に利益減少、アナリスト予測を下回る。原油価格の上昇と低い税金やザカートにもかかわらず、企業の純利益は前年の318.8億ドルから272.7億ドルに落ち込む。アナリストは純利益が277.9億ドルに達すると予測していた。

需要予測は引き続き好調であり、石油市場が今後数四半期にわたって供給が逼迫し、バレル当たり約95ドルまで価格が上昇する可能性を示唆しています。現在、ブレント原油の価格はバレル当たり約83.50ドルです。

サウジアラムコは6月、アジア・北西ヨーロッパ・地中海地域の顧客に対し、フラグシップのアラブライト油の価格を市場状況に応じて引き上げた。この動きは、需要の発展に対する信頼の表れとみなされた。6月の公式販売価格（OSP）は、サウジアラビアが市場を緊密に保ち、供給制限を通じて石油価格をさらに引き上げるという決意を示している。

これに比べて、シェブロン、エクソン、シェルなどの世界的な石油会社の利益は、天然ガスの取引成績が落ち込んだこと、および2つの米国企業では精製マージンが低下したことが主な原因で、年間比で減少しました。

アラムコの営業キャッシュフローが39.64億ドルから33.59億ドルに減少し、33.94億ドルの予測に達しなかった。これは収益の低下と流動資産の増加によるものである。利子、税金、及びザカートを除いた利益は54.67億ドルで、前年の59.08億ドルから下がった。

アラムコの社長兼CEO、アミン・H・ナッサーは、第一四半期における同社のガス事業の拡大とグローバルに統合されたダウンストリームの価値創造チェーンの進捗を強調

アラムコ、世界で最も価値のある企業の一つが、第四半期の配当に応じて203億ドルの基本配当と108億ドルの業績連動配当を宣言。2024年には合計1243億ドルの配当が予想される。