SAPの競合企業であるセールスフォースは、2025会計年度第2四半期において売上高および利益の増加を達成し、アナリストの予想を上回った。1株当たりの利益は2.56米ドルであり、前年同期の1.30米ドルと比べて大幅に増加した。アナリストは、1株当たり2.35米ドルの利益を予想していた。最終的に、利益はほぼ13パーセント増の14億米ドルとなった。

売上高でもSalesforceは市場を納得させた。というのも、同社は報告期間中に93.3億米ドルを売上げており、前年の86億米ドルから増加しており、アナリスト予測の92.2億米ドルを上回ったためだ。

投資家から特に好評を得た年間予測の引き上げ

堅調な業績と楽観的な予測にもかかわらず、セールスフォースの株価は木曜日に0.73％下落し、257.01ドルで取引を終了した。プレマーケットでは株価がプラスを記録していた。

スイスの大手銀行UBS、四半期決算発表を受けてセールスフォースの目標株価を250ドルから275ドルに引き上げるが、格付けは「中立」を維持。アナリストのカール・キールステッドはコメントで慎重な姿勢を示し、好調な四半期決算と安定した見通しにもかかわらず、顕著な成長回復の見通しが依然として不明であることを指摘。また、人気の財務責任者エイミー・ウィーバー氏の退任がマイナス材料となり得ると述べた。